柔道グランドスラム東京大会(11月30日・東京体育館)

70キロ級で20歳の新井千鶴(三井住友海上・児玉高校出身)が初優勝。

準決勝でリオデジャネイロ世界選手権金メダル(今夏の世界女王)の世界女王のユリ・アルベアル(コロンビア)に一本勝ち。決勝では世界ランキング1位のキム・ポリング(オランダ)を開始15秒に内股で有効を奪いリードを守りグランドスラム初優勝した。

1993(平成5)年11月1日生まれ、20歳。埼玉県出身。小1から男衾柔道クラブで柔道を始める。埼玉県立児玉高校3年で関東大会でオール一本勝ちで優勝、全国高校総体(インターハイ)70キロ級優勝。2012年に三井住友海上入社。同年W杯済州(韓国)大会でシニアの国際大会初優勝。今年の全日本ジュニア選手権優勝、講道館杯2位。得意技は出足払い。1メートル72。

新井千鶴選手は初戦をペレス選手(プエルトリコ)に優勢勝、2回戦はズバンシク選手(カナダ/ 同2位)に横四方固で一本勝、3回戦ではマルゾク選手(ドイツ/同15位)に払巻込で一本勝。準決勝はロンドンオリンピック銅メダルで世界選手権を2連覇しているアルベアル選手(コロンビア/同4位)に内股で有効、肩固で一本勝しました。決勝戦ではポーリング選手(オランダ/同1位)と対戦し、開始15秒に仕掛けた内股で有効をとり優勢勝、世界の強豪選手を次々と破りグランドスラム大会で初優勝しました。

新井千鶴選手は、素直にうれしいが、課題が残る試合もあって内容には納得していない。今は強い相手と闘えるのですごく楽しい。この優勝を次につなげていきたいと語っている。

  決 勝
○新井 千鶴 vs ポリング(オランダ)
内股で有効、優勢勝
準決勝
○新井 千鶴 vs アルベアール(コロンビア)
内股で有効、肩固で一本勝
準々決勝
○新井 千鶴 vs マルソク(ドイツ)
払巻込で一本勝
2回戦
○新井 千鶴 vs スバンチッチ(カナダ)
横四方固で一本勝
1回戦
○新井 千鶴 vs ペレスIJF(プエルトリコ)
優勢勝